スペック | EBOX-3310A-JSK |
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CPU | DM&P Vortex86DX 1GHz (1C1T) |
メモリ | DDR2 512MB |
ストレージ | IDE DOM、CF、microSD |
OS |
lspci
(準備中)
CPU
- DM&P Vortex86DX 1GHz (1C1T)
586互換 CPU で 686 互換ではないため、Debian は jessie までの対応となる。
/proc/cpuinfo
(準備中)
メモリ
DDR2 512MB。SO-DIMM 等のスロットはなく、直接半田付けされている。
ストレージ
- IDE Disk on Module (DOM) 44ピン 1スロット
- CompactFlash (CF) 1スロット
- microSD 1スロット
内部に IDE (DOM) 44ピン (horizontal) が装着できるほか、前面に CompactFlash (CF)、microSD カードスロットがある。
CF、microSD は IDE SSD として認識される。
DOM は相性があるようで、Apacer は問題ないが、Innodisk はうまく動かない。認識はするし、ある程度書き込みもできるのだが、インストール中にファイルシステムが飛んだり、GRUB がコケたり。
2.5インチ IDE HDD/SSD が搭載できないか試行錯誤してみたが、結論としては無理。
mSATA 変換基板をメスメスケーブルで IDE ポートに接続というのは問題なかった。
試行錯誤
玄人志向の mSATA IDE 変換基板 KRHK-MSATA/I9 と mSATA SATA 変換基板 KRHK-MSATA/S7 だが、厚さが前者は 9.5mm、後者は 7mm になっている。
この厚さは金属スペーサーの違いで、後者のスペーサーを前者に装着すると厚さ 7mm の 2.5 インチ IDE SSD ということになる (逆だと厚さ 9.5mm の SATA SSD)。
厚さ 7mm ならいけるんじゃないか、という考えでやってみたのだが、7mm でも内部の配線に干渉して結局ダメ。
処理能力
CrystalMark の数字を見る限り、同クロックの VIA C3 に ALU でやや劣り、FPU は半分以下。Atom 230 と比べると、ALU は 1/4 以下、FPU は 1/8 以下。現在の感覚で 1GHz というクロックから想像される性能よりかなり低いと考えていい。
その代わり消費電力は低く、ワットチェッカーで 10W。もちろん最近の Atom なんかだともっと小さいが。
ベンチマーク
CPU: SHA256-hashing 500 MB
62.445 seconds
CPU: bzip2-compressing 500 MB
225.286 seconds
CPU: AES-encrypting 500 MB
110.420 seconds
かなり遅い。特に bzip2 は AMD Geode LX 800 (500MHz) よりも所要時間が長い。
熱
金属筐体で天板がヒートシンクになっているので、ファンレスでも冷却能力面の心配はない。
このあたりはさすが産業用ということなんだろう。